BOOKS & STUDIES LOG ~ 本と勉強会

参加した勉強会と読んだ本を中心にした学びと気づきの記録。記憶を攫っていくエントロピーの波に抗うブログ。

非エンジニアが体験した、働き方としてのスクラムと鉄の規律

今日は株式会社アトラクタ主催のスクラムトレーニング(SCRUM BOOT CAMP)に参加してきました。有料講座なので詳細は書けませんが、感じたこと、気付いたことを、徒然なるままに書いていきたいと思います。

スクラムというのは、主にソフトウェア開発で使われる開発手法の一種です。IT系出版社に勤務する身としては、知識としてはスクラムのことを聞き齧っていたのですが、一度目と耳と体でしっかり体験したいと思って、身銭を切って申し込んでみました。永瀬美穂さん、原田騎郎さん、吉羽龍太郎さんという最強の布陣によるセミナーです。創立記念とのことで多分お買い得価格だとは思うのですが、やはりそれなりのお値段がしました。

ワークショップの詳細については触れませんが、座学とワークショップがバランスよく散りばめられた構成でした。一見ゆるふわな感じで進んでいくのですが、緻密な計算の元に組み立てられていて、笑いあり気付きありで、8時間という長丁場もあっという間でした。ところどころに(意地悪な仕掛けとともにw)気づきのポイントがあり、飽きません。しかも体をフル活用して体験した後の解説だったので、すっと腹に落ちました。初対面の人同士でチームを組んでワークショップやディスカッションに取り組んだのですが、気付いたらお互いに積極的に話をしたり、進んで役割分担をするようになっていました。講師陣のファシリテーション力の賜物ですね。そして普段の仕事とは違うやり方で、チームでモノづくりをする感覚を味わうことができたのはとても新鮮でした。

以下、受講していて感じたことや気付いたことの羅列です。スクラムというフレームワークの本体にはあまり関係ないかもしれませんが…

  • スクラムがソフトウェア開発に依存しない作りになっているので、それ以外のビジネスにも応用の可能性は広いと実感できたのは大きな収穫。自分のこれからの仕事の仕方も、大いに見直してみる余地がある
  • 例えばプロダクトバックログ/スプリント/デイリースクラムなどは、TODOがある仕事一般に応用できそう(例えば営業マンとかチームで仕事する編集者でも)
    • ただ、きちんと指導者につかないとオレオレアジャイルになりそう
  • 自分は普段はPOの立場に近い仕事をしているので、開発チーム(正確には制作ですが)に掛けた負荷を思って猛省した。
  • プレッシャーを掛けられても、仕事の品質も早さも改善しない。バッファ大事。
  • 技術力の高さ、そしてチーム内で互いに教えあい標準化していくことで、大きな成果とスピードを生み出すことができる
  • ワークショップ中、自分の技術が低くてボトルネックになってしまったと感じたことがあった。技術力を普段から磨いておくことが大事。
    • 実際のコードを書くワークショップはありません。念のため。
  • スクラムチームの自己完結性とアーキテクチャの関係を体感できた(例えばマイクロサービス)
  • スクラムチームの自律性・自己組織性・フラットさに感動した。具体的には誰かから押し付けられたルールではなく、チームのメンバーが自ら合意してそれに従うこと。そしてチームが自らを育てる責任を分かち合うこと。
  • 上手く回るチームは、それ自体が一つの生き物のように機能するなと感じた。いわばチームという新しい生命体だ。これは人類にとっての新しい生き方(働き方)なのではないか。

もちろん、私が垣間見たのはスクラムのほんの入り口の部分だとは思うのですが、様々な学びや気付きがありました。私にとっては、払ったお金以上の価値があった体験でした。講師の皆さま、ありがとうございました!

それにしても、体と頭をフルに使ったせいか、とても疲れました…。分刻みのワークショップだからというのもあるかもしれませんが、本番の業務でスプリントを回すのは結構大変だろうなと感じました。時間枠(タイムボックス)は決まっているとはいえ、バックログを消化しつつレビューの時間も取ってリファクタリングもしっかりしてとか、色々こなしているとものすごく忙しいはず…。そして、スクラムの決まり事と、自分たちで定義したやり方や基準は何があっても順守しなければなりません。

これを守るには、チームに鉄の規律とモラルが必要だと感じました。

この規律が、一見ゆるふわに見えるスタートアップ企業やWeb企業を前進させる原動力になっているのかもしれません。

規律を守りつつ、楽しみながら仕事するには、スキルや能力だけでなく体力も要りますね。

つまり「スクラムに必要なのは筋肉だ!」という誤った結論をもって、本ブログ最初の記事を締めたいと思います。 (所要時間大体1時間ぐらい)